The story of 『ヒーローズ』 presents by spookys

本毛武・猛兄弟は貧しくとも日々、怪人たちと死闘を繰り広げている。 防衛庁防衛隊員(左/上司、右/新人の保)
通称:レンジャーファイブ主婦・サラリーマン・学生等で構成されている。警視庁の管轄。 怪獣や異星人を相手に戦っている。
そんな彼らが一同に集められた。
問題は“最近の怪人怪獣による被害状況”とその為の“戦闘によって被害を被った民間人への被害状況”について。
個々が抱える悩みとヒーローとしての意識改革を余儀なくされる。
【ヒーローをやめるか、否か】
全員一意で答えを出さなければ、ヒーローは解散することとなる。
そこでカウンセラーとして招かれたのが、精神科医。彼女は過去に彼らを指導していた鬼教官であった。
女の気持ちを持つ性同一性障害のヒーロー、弟が薬に手を染め一切の社会悪を嫌うヒーロー、末期ガンを告知されたヒーロー、周りの意見に流されるヒーロー、
妻に逃げられ教師としても自信をなくしているヒーロー、子供の頃のトラウマを抱えているヒーロー・・・
いったい誰が本当の正義を持ってヒーローとして命を投げ出してまで、戦うこうとができるというのか。
いっそ普通の生活に戻った方が良いのではないか。
ひとり、また、ひとりと、ヒーローとして欠落している自分を見つめ、気持ちが離れていった。
そして最後までヒーローとして皆に訴えかけていた新人隊員がいた。
地球人の中に紛れ、光の巨人として戦っていたその新人隊員は、実はウルトラの息子であった。
過去の戦いで自分の驕り高ぶった判断により、一人の女性を死なせてしまい、その償いとして命を分け与えたのだった・・・。
なぜ自分は戦うのか、ヒーローとは無償の勇気と愛ではないのか、自分は胸を張って正義を唱えることが出来るのだろうか。
結局、弱い人間であった。
その非力に現実を見つめる全ヒーロー達・・・結果は全員がヒーロー離脱。
しかし、そんな時、ダンボールいっぱいのファンレターを持って女がやって来た。
「あんた達の力を信じている者がいる、必要としている者がいる、憧れる者がいる。それに応えるのもヒーローの役目なんじゃないの?」
そんな中、警報が鳴るっ!

・・・お願いします!今だけでも皆さんの力を貸して下さい・・・
地球の人々を救いたいんです。
そして、ヒーロー達は飛び出して行った。
・・・僕は君と共に戦ったことは忘れない。僕が君の記憶から消えたとしても僕はいつも君を応援している・・・
自分の息子がひとまわり大きく成長したことに安堵しながらも、地球の平和の為に常に冷静に、常に慎重に気を配りながら、
女もまたこれからの地球防衛に尽力を尽くすのだった。
そして、それぞれが、また、それぞれの悩みを抱えながら、それぞれぞの任務に戻っていく。今度は少し、心にゆとりを持ちながら・・・。

【 終劇 】



写真提供:横田敦史写真事務所
文責:美月舞鈴

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