「おのれ、よしざね!子々孫々ののちまで里見家を呪ってくれるは!」炎に焼かれながらも呪いの言葉を投げつける玉梓。そして怨霊として娘「伏姫」へと向けられた。 伏姫よ孕んでおるな、そのてて親が誰かは知りたくはないか…そなたは犬の子を宿した。やがてお前は八つの獣の子を産み落とす。里見を地獄へと導く闇の子だ。 |
||
映画「南総里見八犬伝」のワンシーンのように過去が描かれ、八犬士が静姫と共に玉梓を討つ! | ||
…そして… 200年ののち、妙椿と名乗る女僧が由比正雪の側近、丸橋忠弥と手を結び、己の魂を丸橋の妻の体に移行し鬼として周囲の者達を操り始める。 町には浪人達があふれ、貧困の世界になんとか民衆の力になりたいと考えていた由比正雪も言葉巧みにかどわかされ、その罠にはまる。 …妻、由比梓の中に眠る玉梓の怨霊を呼び起こせ、さすれば今の強権政治を行っている幕府を叩きのめすことが出来る… |
||
封印されていた珠を妙椿が奪い、人間を操る。 | 人間の心を鬼に売り、人肉を食らう丸橋。 | 丸橋忠弥/左・妙椿/中央・由比正雪/右 |
里ではお婆(静姫)の手で孤児たちが育てられた。 | 武士が浪人となり、町にあふれている。 | |
各地に散らばった108の珠が鬼子に宿り、その子供達を殺すことを宿命として来た老八犬士たち。最後のひとりをみつけたら迷わず殺せと伏姫の命を受ける。 | ||
お婆(静姫)により封印されていた最後の珠のひとつの行方が分かった。その持ち主は梓。 | ||
鬼子としての証の炎の痣がまだ浮き出てこない梓をめぐり意見が分かれる中、犬坂毛野がこっそりとお婆(静姫)に梓を預け、隠して育ててもらうよう頼み込む。 | ||
同じようにみなし子としてお婆の元にいる由比正雪(幼名はマサユキ)と共にお婆に育てられる…そして…めでたく結婚!さらに時は流れ… |
幕府密偵奥村八左衛門&服部半蔵(金碗大輔末裔) | お婆の下に八犬士&里見家の末裔達も共に暮らしていた。そこへ浮浪者や浪人達が由比正雪を訪ねて来た。 | ||
皆の前では幕府に力で反発することを諭す正雪だが、心は決まっていた。…「梓の中に眠る玉梓の力を蘇らせる」…それほど今の世は狂っている。 | |||
お婆の目の前で封印されていた玉を梓に渡した。そのことにより梓が玉梓に覚醒する時を待つ。妙椿もその時に合わせ、かつての仲間を人間の体を使い、転生させる。 | |||
伏姫の許婚、金碗大輔の血を受けづく半蔵にも… | 互いに業を背負って生きてゆく梓と正雪… | 静姫の血を受けづく舞姫にも… | |
そして・・・とうとうその時が来た! | 娘のように可愛がっていた皐月が、 鬼に惨殺されてしまったことにショックを受け、 悲しみから怒りへと心が変化し、 玉梓へと覚醒する梓。 |
||
八犬士も光のパワーと共に戦うが、玉梓の目覚めを阻止できなかった。 | |||
玉梓の次男“新兵衛”は過去に母の呪縛から逃れ、八犬士として伏姫に仕えていた。梓の心を思い出せ!お前は母上ではない! |
おのれ!八犬士どもめっ!! 玉梓としての心を取り戻した梓は、仲間の中に連座していた正雪を見、何故か懐かしい気持ちになる。 | |||
玉梓一派 VS 200年も生きた老八犬士たちの戦いの火蓋が切って落とされる。 | |||
そして鬼たちは八犬士と半蔵の持つ妖刀により、死闘の末に倒される。 人間の心を取り戻した浪人たちであったが、皐月を殺してしまったことで八犬士の末裔たちと戦うこととなる。 |
|||
そして八犬士の末裔たちは、父と慕った由比正雪に「生きるためには己の信じるところを進め。」と激をとばされ、「その為には俺を切れ」と迫る…。 | |||
正雪の愛の鉄拳に八犬士の末裔たちは皆、受けとめるだけで葛藤しそれ以上に手が出せないでいた…。そんな中、梓が自分と業と受け止め、夫の正雪を刺す。 | |||
正雪は自らの死を望んでいた…そして妻、梓には生きることを望んでいた。皆を不幸にした正雪の業、そして自らの運命の業を背負って梓はひとり生きてゆく決意をする。 「私の生まれた故郷には桜の木がいっぱいあってね」・・・幼いあの頃を思い出す・・・そして皐月が育てた桜の木に初めて桜が咲いた・・・。 【 終演 】 |
|||
ご来場いただいたお客様、スタッフ&出演者の皆さん、ご協力いただいた関係各位さま、心よりありがとうございました。 |
写真提供:横田敦史写真事務所 文責:美月舞鈴 |
|
当ホームページ内に掲載の情報・画像などを許可なく複製・転用・販売することを禁止します。
Copyright(C) Spookys All Rights Reserved. |