The story of 『SPY』 presents by spookys
        
(前)斉藤・中岡 (後)北添・望月
『この日本を自由で平等でフェアプレーな国に変えちゃる!そして、自分自身も変わるがじゃ!』 『歴史がわしを創るなんてのはごめんじゃ!こんわしが歴史を創っちゃる!』 
坂本龍馬の言葉を、牢獄の中で熱く語る男たち。
斉藤・中岡 (奥)河上彦斎
討幕派の首魁・中岡が名も無き男に手を差し伸べる。
「龍馬のためにおまんの力を貸してくれ」
男「わしは坂本さんのためなら、なんでもするきのぉ」
その男の名は”斎藤一”。
沢村・望月・白峰駿馬・北添
中岡を救うため、牢獄に乗り込んできた沢村・駿馬たち。
望月・北添も一緒に救い出し、”ユニオン号”で逃走した!
(沢村・望月・駿馬・北添)
陸奥出海
一方、新撰組の入隊試験を受ける男・陸奥出海。
長州出身。開国論者だった父を攘夷志士に殺され、姉とともに脱藩。その後、姉は新撰組の救護班として働いていた。
山南・土方・斉藤
新撰組参謀・山南と副長・土方。
その横には、討幕派のSPY・斎藤の姿が…。
桂・テツ・出海
出海は討幕側にSPYとして潜入する。
昔の仕事仲間・テツ、昔の恩人・桂小五郎と再会する。
そして、歴史が…カタカタと動き出す…。
黒船来航、安政の大獄、桜田門外の変、新撰組結成…そして、8・18の政変…!
(最前列)斉藤一・陸奥出海
歴史の中の小さな存在である自分にできること、それは…
「殻を破り、自分自身を変えること」
そして、今その一歩を踏み出した者が歴史の中で叫ぶ
「あとはもう走り抜けるだけ!」
 
畑仕事と武田流『新撰組の好感度を上げる新戦術』
の稽古にノリノリで励む新撰組。
永倉・原田・藤堂・奥沢・沖田・武田

(前)武田・奥沢・藤堂・原田・永倉・沖田・近藤 (後)山南・土方・斉藤
武田・奥沢・藤堂・原田・永倉・沖田・近藤
後ろは「……。」な土方・山南と斉藤。
(前)奥沢・藤堂・山南・土方・近藤・武田・原田・永倉・沖田 (後)陸奥伊織・斉藤畑仕事の格好のまま軍議に入る新撰組。
討幕側から大量の武器弾薬を押収し、裏で手を引く者の捜索にかかることに…。
 
幕府御用達の船の上で、フンドシ一丁で踊る尊攘志士たち。
(手前)中岡・宮部・桂
沢村曰く「男というものは意味もなくああやって海に
向かって立ちたいんじゃ!青春なんじゃ!」
女の駿馬には理解不能。
テツ・望月・北添・中岡・宮部・桂・久坂・吉田・寺島
テツ・望月・北添・中岡・宮部・桂・久坂・吉田・寺島
後ろは、それに参加しない出海・沢村・駿馬・彦斎
彦斎・宮部・お登勢船に乗り込んでまで志士達の世話をする寺田屋の女将・登勢。
登勢「こんな野性味あふれる男はんらに囲まれて、ウチ興奮どす!」

討幕の理想を語る志士たち。
だが、桂は「机上の空論ではなく”確固たる力”が欲しい」と説く。
宮部は入手した大量の最新式武器を示し、久坂・吉田・寺島それに応えた。

中岡「長州には討幕の魁となってもらいます」
桂「その分、犠牲も多い…」 桂はまだ迷っていた。
桂に火をつけるため、
中岡はある計画を斉藤に告げる。
中岡・斉藤
それは、桂と親しい商人・古高を
大量の武器を扱う下手人に仕立て、
新撰組に捕縛させよう…という計画。
斉藤・土方・古高・永倉・奥沢・武田
新撰組に捕まり、拷問を受ける古高。
斉藤・原田・永倉・近藤・武田・土方・奥沢・沖田
土方の拷問の苛烈さに怒りをあらわにする原田・永倉たち。
新撰組内に、かすかな不協和音の兆しが…。
(手前)寺島・吉田・テツ・久坂・桂
桂は自らをおとりに古高を助け出すことを提案。
桂は寺田屋へ。宮部は古高奪還に新撰組屯所へ向かう。
…その計画は、SPY・出海によって新撰組に知らされた。
新撰組は、おとりに引っかかったフリをして、桂捕縛と古高奪還阻止の両方を狙った。
近藤・土方らは、寺田屋へ。山南は屯所襲撃に備えた。

寺田屋襲撃
中岡・駿馬・桂・土方 土方・中岡・彦斎 (中央)土方
しかし、中岡・桂たちは万全の迎撃体制で新撰組を待ち受けていた。
危機を感じた新撰組は二手に別れ、土方隊は桂の追撃に、近藤隊は屯所に救援に走った。
一方、新撰組屯所では…。
古高・武田・斉藤
武田を気絶させ、古高に近づく斎藤。
斉藤は、討幕派に捨て駒にされた古高に
「ここまでされて何で黙っていられるんだ?」と問う。
古高・斉藤
古高「桂さんの夢の実現のためなら、命なんていつでも捨ててやる」
斉藤は「死んだらダメじゃ」と古高を逃がした。

「夢の実現は死んだら無理じゃろ…なのになんであの男は…」
斉藤は初めて胸にかすかなザワメキを感じた…。
討幕派は古高奪還に成功。
が、古高はこの怪我ではかえって同志の足手まといになると察し、覚悟を決める。

宮部が静かに問う「桂さんには何と…」
古高「私のような者にも”共に豊かな国に変えよう”と約束してくださいました。
嬉しかった。…短い間でしたが同じ夢を見ることが出来ました。
ありがとうございました!」
ロウソクの炎が一瞬大きく輝き、あっけなく消えるように…古高の命は消えた。

「人の命なんて簡単に無くなる…姉貴にはどう見えるのかな…」
出海もまた、胸にザワメキを感じ立ち尽くす。
【 2に続く 】
         写真提供:横田敦史写真事務所


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