「新・八犬伝〜爺と婆と時々俺達〜」に御来場下さいまして誠にありがとうございます。
今という時代に生きている僕にとって「平和って?」と思う時があります。
僕は戦争を知らない世代です。でも、実際には世界のある場所ではいまだに戦争をしていて、まだ続いていて・・・
でもやはり人ごとのように思えて・・・見て見ぬふりをして何もしないでいる事がほとんど。
この国も過去に戦争を経験してきました。 歴史の授業で習う事、テレビや映画で知る事、実際に戦争を体験した先人達から聞く事。 その程度でしか知らない。 知らない事は悪い事ではないけど、知って初めて今という時代に「あ〜僕は生きているんだな。生かされているんだな」 と思う。
しかし、それも自分で作った平和ではなく、平和な国を創って来た先人からただそれを受け渡されただけ。 そこに乗っかっているだけ、それを綺麗な包装紙に張りかえて次の世代に渡していくのか? そうふと思う事がある。そして怖い事だと思いました。 だから今回八犬伝という作品の中にそんな僕の思いを込めてみました。
でも、だからと言ってそんな事をいつも思っているわけではありませんよ(笑) 楽しく生きていきたいじゃないですか。ただ、このお芝居を見ている最中でもいいので、 「今のままでいいのかな?」とふと疑問に思ってもらえたら。そんな思いで創りました。
時にはこんな作品もいいかな。でも、次回が普通に笑えて気楽に入れる舞台を創ってみようと思います。
次回もスプーキーズを宜しくお願い致します。
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2010.05.31 小坂逸 (脚本・演出) |
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