The story of 『帝国海軍の馬鹿やろう』 presents by spookys
                                               前説 -  解散 -  疎開 -  忠臣蔵1 -  遺書 -  忠臣蔵2 ※ 要約の為、セリフなど上演台本よ 
り省略されている場合があります。
◆公演妨害〜そして、本当のこと…◆

男達だけが残ったところで、御神は光一や劇団の先輩とともに特攻に志願したことを打ち明けた。光一達の出撃は3日後自分6日後と。だから、加代と結婚できないと。
宇垣は、加代に早く告げなかったことを責める。
伊藤大和で出撃すると打ち明けた。伊藤は必ず生きて帰ると言う。

一方、瞳・小島・千草井上(検閲官)・吉良(憲兵)を相手にしていた。井上は上演を認める代わりにと無理難題を押し付ける。それに歯向かう千草。井上の口から密告者がいる事も…。
井上 「台本を明日までに提出しろ」
そう言い残して去る井上。
見張りとして、憲兵のみが残された。
その時、現れた御神から辛い事実が告げられた。

海軍に入った劇団員や光一本当は帰ってこないこと。
特攻
への志願。遺書を預かって来たこと…。

千鶴 「皆に本当の事を話しましょう」

千鶴、千草、しのぶ、桜、かをるに遺書が渡された。

しのぶ密告者として疑われる。否定も肯定もせず去るしのぶ。

ここでやめず芝居をやろうという千草。
赤穂藩を劇団に、赤穂浪士を自分達に見たて、
国と権力に命をかけて抗議しようというのだ!
憲兵 「ただじゃすまんぞ!」

遅れて来た夏生にも遺書が手渡される。
夏生は、自分達が工場で創った部品は弟たちの乗るゼロ戦に使われていると話す。
皆、ハッとする。

宇垣、杉坂、御神は、
「皆の創ったゼロ戦だから安心できる」と言う。
宇垣は、自分達の為に戦ってくれる人がいる限り、創ることからも、芝居からも逃げちゃいけないと。

桜、かをる、加代、彩乃、和子は、ツライ事実が受け止めきれず「できない」と叫ぶ!

めぐみは従軍看護婦として治療する理由を問われ「また戦ってもらう為」と答えた。
阿久里治療して笑顔で送り出すのが自分たちの一番の仕事だと言う。飛馬も自分の芝居で人を笑顔にするのが仕事だと…。

千草は、明日飛び立つ皆を笑顔で送り出したいと告げた。
出撃時間は明朝7時…。
出撃の1時間前にお芝居を続ける覚悟のある人だけ集まって欲しい!千草はそう言って、皆と一時解散した。
◆遺書〜決意◆

遺書を読む千草

強がっていても、泣き崩れてしまう千草。遺書を愛おしそうに撫でる。

息子・光一の遺書を読む千鶴。気丈に千草・咲月、妻・阿久里、
娘・めい
へのメッセージを読むが、自分への言葉にが揺らぐ。 

  千草泣きながら台本を書いた。
  台本と呼べる代物ではなかったが、心の叫びだった。

瞳、飛馬親子も女優として戦うことを決めた。この観客も拍手もない舞台で。

まだ迷っているキヌエと彩乃
母達のちょっと分かりづらい叱咤激励で娘達は覚悟を決めた!

兄の遺書を読む
二つの祖国の架け橋になる為に生きることを決意する。
1人だけ生き残って使命をやり遂げた寺坂吉右衛門のように…。

拓海とめぐみ、別々に戦地に行くことになる2人。お互いに「帰ってきたら普通にお帰りなさいと迎えて欲しい」と笑顔で言う。
杉坂と君江も帰ってきたら家族4人(+子供3人)で一緒に暮らそうと約束する。

弟の遺書を読む夏生
弟の正直な気持ちが書かれていた。あやまる事しかできない夏生。
病気治療に後ろ向きだった夏生が生きる覚悟を決めた。
兄の遺書を読むかをる
遺書には「幸せになれ」とあるが、相手がいないと言うかをる。
しかし!実は宇垣かをる想いを寄せていた!
かをるは誰もが笑顔で暮らせる家を創ると誓う。宇垣も手伝うと笑顔で言う。
雅子はしのぶに太一との間に子供ができたことを告げる。驚きめまいを起こすしのぶ
雅子は、その子供の命を守る為に戦うと覚悟を決める。
しのぶは、母親として子供の覚悟を受け止めて戦うと決意した。
大石の為、汚名を着てもおかると子供を守った孫左衛門のように…

劇団の団長である兄の遺書を読む和子
そこには「愛する者達の為に散った自由なき男たちの声を届けて欲しい」と書かれていた。それができるのはお前だけだとも…。
和子は、兄の思いと自分達の思いを芝居でぶちまけてみる!と千草に決意を告げた。
 
白無垢姿加代が現れた。驚く御神

御神に結婚してくださいと何度もお願いする加代。




御神は、仲間が次々に死んでいったのに自分だけ結婚なんてできない!
これからも生きていく加代が、死んだ人間(自分)に縛られては駄目だ!と、加代を拒む。

伊藤死にゆく者の願いは1つだと言う。
残るものが幸せであって欲しいという事のみ。

咲月が加代に力強く言う。
「命をかけて命がけで幸せになってやるんだから!ね!」
加代も力強く頷いた!

御神が加代に最後に1つだけ望んだ条件は…。どんなことがあろうと生きて、必ず幸せになって欲しいということ。

そして、御神からもう一度プロポーズした。
初めてプロポーズした時と同じ笑顔が御神に戻っていた。抱き合う2人。
午前6時。全員が集まった!

千草はこれから即興芝居を作るという!
それぞれの思いを込めて演じる、このメンツで作る最後の忠臣蔵
千草 「思う存分あばれましょう!」
一同 「おおう!」
  前説 -  解散 -  疎開 -  忠臣蔵1 -  遺書 -  忠臣蔵2 写真提供:松村英俊


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